文化総合学科(文総)を選んだ決め手は、1年生からゼミに所属できるため、自分の好きな研究について学びを深められると考えたからです。
私は入学前から現代社会専修の中のゼミに所属しようと考えていました。様々な分野の授業を取ることで、自分が学びたい分野が見つかっていきます。文総では、1年生の基礎ゼミは前期と後期で異なるゼミを選択することになっているので、まだ自分が何を学びたいかが分かっていない人も安心です。
また、文総の大きな特徴として、様々な学問を総合的に学ぶことができます。私は現代社会専修を専攻していますが、現代の諸問題を考えるにあたっては歴史の事象が関係していたり、哲学者の思想の考え方を用いたりするため、一元的ではなく、物事をそれぞれの学問の観点から多面的に捉えられるようになると思い、この学科を選びました。
私は、真鶴俊喜先生のゼミに所属し、法学を中心に学んでいます。このゼミを選んだ理由は、入学前から現代社会に関するテーマで卒業論文を書きたいと考えており、法や政治に関して興味を持っていたからです。そのため、1年次の基礎ゼミも法学の真鶴先生と国際関係論の上原先生のクラスを選択しました。その中で、法は政治を行う上で欠かせない概念であり、現在議論されている様々な政治の諸問題を考えるには、法学を学んで法文化や法概念の観点から解決の方法を導くことが必要だと思い、法学のゼミを選択しました。
ゼミでは、自分が関心をもった法に着目してそれに関する判例論文を多面的?多角的に考察し、その論文での法概念の考え方や、現実社会での活用のされ方、その問題点等をまとめて報告します。ゼミとしての特定のテーマは設定されていないため、自分の関心のあるテーマを選ぶことができるので、そうして2、3年生のうちに卒業論文についてのテーマについて考え、それに関連した事柄について調べたり考察したりすることもできるため、卒業論文制作前に必要な知識を深められます。
私のおすすめの授業は、「法学特講A-a(コミュニケーションと法)」です。この授業は主として「情報」を伝達するマスメディアについて考え、憲法第21条に定められている表現の自由がどのように働いているかについて考えたり、インターネット上の誹謗中傷?名誉毀損や選挙制度における表現の自由の問題など、現代の諸問題にも着目しながらどのような規制が行われているかについて深く学んだりすることができます。
他にも、「造形美術論」や「映像表現論」といった芸術性を養う講義もおすすめです。「造形美術論」では西洋絵画について作品の時代背景などを理解し、絵画の効果などを学びます。毎回綺麗な絵画を見ることができるのも、魅力の一つです。また、「映像表現論」では撮り方による効果や与える印象などを、映画を見ながら学びます。札幌国際短編映画祭を企画?運営している先生が担当されているため、プロから映画について学ぶことができます。このように、文化総合学科には芸術や文化についての知識を広げられる授業もあります。
大学で一番成長したと感じるのは、自主的に分からないことを質問できるようになったことです。私は高校時代、大勢の人の前で質問するのが苦手でした。分からないのは私だけかもしれない、初歩的な質問で迷惑をかけてしまうかもしれない、と考えてしまっていたからです。しかし大学は自主性が大事にされる場で、能動的に活動する力が必要です。
ゼミを担当する真鶴先生が「積極性が大事」とよく仰っており、「一人の学生(自分)が分からなければ全員が分かっていないかもしれない、という意識を持って質問するべき」という言葉がとても印象に残っています。その考えを意識することで、今ではかなり積極的に質問ができるようになったと思います。
昔の私のような人もいるかもしれませんが、就職活動などでは大人数の中でも質問しなければならない場面もあるので、このスキルを大学生活で培い成長することができて良かったと思います。
学科の大きな特徴でもある「様々な学問(専門分野)を学べる」ことが魅力です。私は3年生なのでまだ卒業論文を執筆していませんが、過去に先輩方が取り組まれたテーマを見てみると、法学と心理学や哲学と国際関係論など、所属しているゼミ以外で学んだ知識も活かされていることが多いと思います。様々な知識を応用して卒業論文を執筆するのは、学生が自主的に勉強に取り組んできたことの象徴だと感じます。
また、先生との距離が近いのも魅力の一つだと思います。ゼミ以外の授業で関わった先生方も名前を覚えてくださっていたり、4月には新入生がより楽しい大学生活を送れるようにと先生方によって新入生歓迎会が行われたりします。今年度の歓迎会に私もお手伝いとして参加しましたが、改めてとても温かい学科だと思いました。
私の今後の目標は、リーダーとして責任のある仕事に就くことです。
私は高校時代「藤波会」という生徒会に所属し、現在は大学の学生会執行部の部長として、各サークルを統括する活動をしています。このように、藤という環境には女性が活躍できるような機会が多くあると思います。
現代の社会では未だに「女性なのに管理職に就くなんて頑張ったね」と言われてしまうこともあるかと思いますが、私はそうではなく、女性が管理職に就いていることが当たり前の社会になってほしいと考えています。そのために、まずはこれまでの活動で培った資質?能力を使って仕事で活躍することを目指し、私が努力することで、女性も管理職になれるのは当たり前だということを証明したいです。
受験生の皆さんは、現在ゴールが見えない試験勉強でご苦労されていると思います。しかし、藤女子大学の文化総合学科の学生となったら、優しい先生方が実になる授業をしてくださいますし、新しい友人との出会いも沢山あります。ぜひ藤女子大学で、私たちと一緒に楽しい学生生活を送ってくれると良いなと思います。大学生活を経験する先輩として応援しております!
(学年、掲載内容等は2024年8月取材当時)